神社では夏越の大祓 なごしのおおはらいと言って
半年間の穢（けが）れを禊（みそ）ぐ習わしとして、
蓑輪（ちのわ）くぐりや
人形（ひとがた）に名前と年齢（数え年＋1歳）を
書いてお祓いしてもらう行事があります。
武学でやっている禮法（れいほう）も禊の行為なのですが、
まず禊ぐことで、結びが起こるというステップです。
禊とは お風呂に入って身体を洗うのと同じように、
自分の思考や感情などを洗い清める行為という感じです。
年始に神社参りに行って1年のご挨拶をするのと
同じように、
半年間無事に過ごせたことに対する感謝と、
さらに半年間を過ごすためのマインドセットに
行くようなイメージです。
蓑輪くぐりではまず輪の前で一礼をして、
左回りに回るのですが、
一歩足を踏み出します。
左に回って元の位置に戻ったら、右回りに回ります。
実はこれには深い意味があります。
人間の行動の源泉には「感情」があります。
何かの感情があるので人は「行動」を起こします。
左回りに回るというのも「行動」です。
行動し続けることはもちろん重要ですが、
右に回る意味は実は「見えない領域」を表します。
その人のミッションやヴィジョン、プランなど
人に見せるものではないですが、
思想やイメージ、計画といった領域が行動する前には必要です。
「何のためにそれをするのか？」という「目的」を常に
振り返ることが必要です。
例えば、勉強して資格を取り、その資格を活かした仕事に就職する。
という行動をしたとします。
私もかつては大学を卒業し、教員免許をとり、採用試験を受けて鹿児島県教職員に
なりました。
これは人生の「目的」か「手段」だとするならばどっちだと思いますか？
就職する行為は「手段」となります。
教員になるのが「目的」ではありません。
教員をすることで給料ももらえて生活できるのでお金をいただく「手段」です。
手段が目的化するという 逆転現象を誰もが経験します。
人生の目的と現実の仕事がマッチしない場合は
それが苦痛になってしまいます。
つまり感情がネガティブになってしまう「手段」である仕事、働き方の方は
禊ぎ、自分のミッション、人生の目的を定め、ヴィジョンをもって、
計画的に行動し直す必要があるということです。
「感情」とはお知らせで、自分のうちなる源泉からサインが送られてきます。
行動することで毎回、嫌な感情を味わうのであれば、仕事や家庭、
生活環境を変えることをおすすめします。
私も今年は思い切って7月から鹿児島県薩摩川内市入来町の古民家を借りることにしました！
武学のワークショップに参加してくださった方がNPO法人で古民家を再生されて、
活用してくれる方を探していたので、その流れに乗ることにしました。
人は変わりたいと思うけれどなかなか変われない・・・とか
一歩踏み出す勇気がありません・・・という人が多いです。
誰だってやったことのないことに挑戦することには不安や恐怖があると思います。
しかし、やってみないとわからないことがほとんどです。
そういった人間の不安や恐れを浄化して一歩前に進めるように
神社の仕組みはできているのだと思います。
簡単にいうと、不安や恐怖がなかなか消えないので行動できない人は
「分離」意識で、人と分離しているという思考で生きているのです。
「統合」の意識で生きると、全ては繋がっている意識で生きるので、
流れに沿って、宇宙を信頼して生きるモードになっていきます。
慣れ親しんだ会社勤めや結婚生活などを手放したりするには勇気がいることでしょう。
しかし、自分の心が重く沈むのであれば、それは手放す時が来ているお知らせです。
心が軽やかになる方に流れる方が心地いいわけです。
時代の潮流を読み解くことが必要です。
いつかやろうではなく、
今、動くことが今後時代が移り変わる中で経済面や
人生の幸福感に大きく影響してくることでしょう。
迷っていたけれど、何からしていいかわからない・・
なら神社に6月30日行って禊ぎから始めてみるのもいいかもしれません。
7月は楽しいイベント色々開催しております。
どうぞご参加お待ちしております。
イベント案内
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